
田中さん、「蟲の呼吸」って知ってます?
鬼滅の刃に出てくる、ちょっと変わった呼吸法なんですよ。

聞いたことはあるけど、どんな呼吸なのかまでは知らないわね。
誰が使うの?

使うのは、胡蝶しのぶ(こちょうしのぶ)っていう柱のひとです。
小柄なのにめちゃくちゃ強くて、刀じゃなくて毒で鬼をたおすんですよ。

えっ、毒!? 鬼って首を切らなきゃ倒せないんじゃなかったの?

ふつうはそうなんですけど、しのぶさんは藤の花から作った毒を刀にぬって戦うんです。
それができるのも、「蟲の呼吸」だからこそですね。

なるほど…それってすごく工夫されてるわね。
他の呼吸とはちがうって、よくわかったわ!
鬼滅の刃 蟲の呼吸とは何か?
胡蝶しのぶが使う特別な型
蟲の呼吸とは、鬼滅の刃に登場する「胡蝶しのぶ」さんが使う特別な呼吸法です。
他の柱たちが、鬼を刀でまっぷたつにするのに対し、しのぶさんは「毒」で鬼をたおします。
なぜそんな戦い方ができるのかというと、しのぶさんの体がとても小さく、鬼の首を切る力がないからです。
でも、その分だけ「スピード」と「知識」で勝負しています。これは、剣の力だけではない、頭のよさと工夫でたたかう型とも言えます。
つまり、「力ではなく知恵でたたかう」という、しのぶさんらしい型なのです。
他の呼吸とはちがう、新しい戦い方として、多くのファンの心に残っています。
他の呼吸とのちがいは?
蟲の呼吸がほかの呼吸と一番ちがうところは、「首を切らなくても鬼をたおせる」という点です。
普通の呼吸(たとえば水の呼吸や炎の呼吸)は、どれも最終的に「鬼の首を斬る」ことが目的になっています。
しかし、蟲の呼吸は毒を使って、体の中から鬼をうごけなくする方法をとっています。
この毒は、藤の花という植物から作られていて、鬼にとってはとても強いものです。
また、動きもとてもすばやくて、蝶のようにひらひらと動きながら、相手のすきをつきます。
そのおかげで、力が強くない人でも鬼とたたかえるようになるのです。
まとめると、蟲の呼吸は――
- 毒で鬼をたおす
- スピード重視の動き
- 体が小さくても勝てる
蟲の呼吸の技と名前を紹介
蝶ノ舞・戯れ(たわむれ)
この技は、胡蝶しのぶさんの代表的な初動の一撃です。
蝶が花にとまるように軽やかに舞いながら、高速で毒の刃を突き出すのが特徴です。
まるで舞踏のような動きで敵に近づき、一瞬で複数回の突きを刺し込むこの技は、ただの剣技ではなく“芸術”に近いと思います。
しのぶさんの繊細さと集中力があってこそ、成り立つ型ですね。
蜻蛉ノ舞・複眼六角(ふくがんろっかく)
この技では、しのぶさんが6連続で毒針を打ち込むという高速連撃を行います。
“複眼”という名のとおり、まるでトンボのように全方位を見ながら攻撃する印象です。
相手が動くより早く先手を取ることが求められる技で、動体視力と反射神経が問われます。
体力に頼らず、速さと精密さで勝負するしのぶさんらしい型です。
蜂牙ノ舞・真靡き(まなびき)
この型は、避けることさえ難しい速さの一突きです。
上弦の鬼でさえ反応できないほどといわれており、まさに一瞬の決着を生む型といえます。
蜂が敵に向かって一直線に刺すような勢いで、一撃必殺をねらう超高速の刺突が特徴です。
その分、タイミングを外すと危険な賭けになるため、冷静な判断が欠かせません。
蜈蚣ノ舞・百足蛇腹(ひゃくそくじゃばら)
この技は、しのぶさんが地面をはさむように体をねじりながら、四方八方に鬼をかく乱する動きを見せる型です。
「百足蛇腹」という名の通り、柔らかく曲がる体を活かして相手の背後を取るような攻撃が繰り出されます。
敵の視界をかく乱しながら、同時に毒を浴びせるこの技は、しのぶさんの機転の早さと体さばきがあってこそ成立する型です。
ただ力で押すのではなく、動きと知恵で鬼を追い込む――まさに蟲の呼吸の真髄がここにあります。
技名のセンスが光る理由
蟲の呼吸は、技名だけでもイメージがはっきり思い浮かぶという点が魅力です。
「蝶ノ舞」や「蜂牙ノ舞」は、その動きや印象を虫の特徴にたとえて表現しているんですね。
「蜈蚣ノ舞・百足蛇腹」などは、名前を聞いただけでくねくねとした不気味さや迫力が感じられます。
しかもそれがすべて、しのぶさんの動きや戦い方とぴったり合っているのが見事やと思います。
呼吸法の中でも、ここまで美しさ・速さ・毒という三つを融合させた型名は珍しいです。
まさにしのぶさんにしか使えない呼吸やな、ってぼくは思います。
蟲の呼吸が特別な3つの理由
①剣で斬らず毒でたたかう
蟲の呼吸がほかと大きくちがうのは、「剣で斬らずに毒で戦う」という点です。
ふつうの柱は、鬼の首を一刀両断して倒しますが、しのぶさんは毒を刀にぬって、体の中から鬼を弱らせる方法を使っています。
この戦い方にはいくつかの利点があります。
- 力が弱くても倒せる
- 敵の動きを止めやすい
- 急所以外でも効果がある
つまり、力まかせではなく、知識と工夫で戦う方法なんです。
しのぶさんのように体が小さくても、毒を使えば鬼に勝てるというのは、これまでの常識をくつがえすすごい技やと思います。
②体が小さくても勝てる型
しのぶさんの蟲の呼吸がすごいのは、「体が小さくても勝てる」という点です。
たとえば、岩柱の悲鳴嶼さんや炎柱の煉獄さんのような力強い柱たちは、パワーでねじ伏せる戦い方が得意です。
でも、しのぶさんはちがいます。力ではなく、すばやい動きや正確な一撃で勝負します。
これは、身のこなしが軽い人にとってはとても参考になるスタイルやと思います。
たとえるなら、大きな大砲と、すばやく刺す針のような違いでしょうか。
大きな力がなくても勝てる呼吸法という点で、蟲の呼吸は本当に特別な存在です。
③しのぶの思いがこもってる
蟲の呼吸がここまで人気があるのは、「しのぶさんの思い」がつまってるからやと思います。
しのぶさんは、鬼に家族をうばわれた過去があります。その強い気持ちを胸に、誰かを守るために戦っているんです。
とくに、姉のカナエさんが遺した「鬼ともわかり合いたい」という言葉を大切にして、怒りだけでなくやさしさも持ちながら戦う姿は、見ていて胸をうたれます。
戦いのスタイルだけでなく、心のあり方まで表現している呼吸法って、ほかにはあまりありません。
だからこそ、蟲の呼吸は「ただの技」じゃなくて、しのぶさんの生き方そのものなんやと思います。
蟲の呼吸としのぶの強さの関係
蟲の呼吸の最大の特徴は、しのぶさんの体格に合わせて工夫された戦い方であることです。
他の柱たちは鬼の首を切って倒す力強い型を使いますが、しのぶさんは毒と速さで相手を追いつめるという、まったくちがうスタイルをとっています。
たとえば、悲鳴嶼さんは大きな鉄球のような武器で戦い、煉獄さんは火の力を感じるようなまっすぐな型を使います。
でも、しのぶさんの型はまるで舞のように軽やかで、しかも命をかけた戦い方なんです。
つまり、しのぶさんの強さは「力」ではなく「頭」と「工夫」にあるということですね。
誰にも真似できない呼吸法をつくりあげたという意味では、鬼殺隊の中でも特別な存在やと思います。
蟲の呼吸の魅力をわかりやすく
蟲の呼吸には、見た目の美しさ・速さ・毒という三つの要素がバランスよく入っています。
ほかの呼吸法は力強さや安定感があるものが多い中で、蟲の呼吸はまるで踊るように戦うのが魅力です。
とくに以下のような点が注目されます:
- 型の動きが美しく、名前に個性がある
- 体が小さい人でも使える理にかなった呼吸法
- 毒を使って戦うという珍しい発想
つまり、見た目だけでなく、中身もちゃんと考えられているのが蟲の呼吸なんです。
ぼく自身も初めて見たとき、「こんな呼吸もあるんや!」とびっくりしました。
鬼滅の刃 蟲の呼吸はなぜ特別?
蟲の呼吸が特別だと思う理由は、「誰でも使えるわけじゃない呼吸」だからです。
ふつうの呼吸は、訓練さえすれば使えるものが多いですが、蟲の呼吸はしのぶさんの体格・性格・知識がそろってこそ使える型やと思います。
また、毒をつくるための知識も必要ですし、動きも軽やかで正確でないといけません。
そう考えると、この呼吸は“努力と頭脳”のたまものなんですよね。
さらに、「強さ」だけでなく「信念」がこもっているところも大きな魅力です。
鬼をうらみながらも、どこかで分かり合おうとする気持ちもある。
そのバランスが、蟲の呼吸という呼吸法にしっかりと現れているんやと思います。

蟲の呼吸って、ただの技じゃなくて…
しのぶさんの生き方そのものなのね。

そうなんです。
力で勝てないからこそ生まれた、知恵と想いの型なんですわ。

毒で戦うって、最初はちょっとこわいなって思ったけど…
あれは“工夫する強さ”なのね。

ですね〜。
“力がないからこそ届く強さ”ってあるんやなって、ぼくも勉強になりました。

ありがとう、天音くん。
しのぶさんの魅力、前よりずっと伝わってきたわ。

いえいえ、読んでくれてうれしいですわ!
また次は“風の呼吸”とかも一緒に語りましょう!